k.jpg【CD】名盤中の名盤:ザ・ケルン・コンサート
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k.jpg【CD】最新版:スリーパー-Tokyo April 16 1979
k.jpg【CD】ピアノトリオのスタンダード:スティル・ライブ
k.jpg【書籍】もっと詳しく:キース・ジャレット インナービューズ―その内なる音楽世界を語る

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キースジャレットのプロフィール



キース・ジャレットは1945年5月8日生まれのアメリカのピアニストである。ペンシルベニア州のアレンタウンで出生。
神童としてクラシックのリサイタルなどを開いたのち、バークリー音楽院に進学。1965年にアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズのアルバム『バターコーン・レディ』でレコード・デビュー。1970年、マイルス・デイヴィスのバンドに参加。1972年頃よりプログラムの一切無い完全即興(Total Improvisation)によるピアノ・ソロ・コンサートを行うようになる。代表的な活動としてキース・ジャレット、ゲイリー・ピーコック、ジャック・ディジョネットの組み合わせによるトリオなどがある。「スタンダーズ Vol.1」などのアルバムがとても有名。

活動はジャズやクラシック、コンテポラリー、ソロ、デュオ、トリオ、カルテットetc...と幅広くその作品数は100に迫っている。最新アルバムはクヮルテットによる2枚組『Sleeper-Tokyo April 16 1979
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【CD】名盤中の名盤:ザ・ケルン・コンサート

ザ・ケルン・コンサート
ザ・ケルン・コンサート
Keith Jarrett(1945~)
1975年発売/ECMレコード 1975年1月24日、西ドイツケルン歌劇場でのライブ
1.ケルン、パートI  00:26:01 2.ケルン、パートIIa 00:14:54 3.ケルン、パートIIb 00:18:13 4.ケルン、パートIIc 00:06:56
The Köln Concert (Live) - キース・ジャレット


k.jpgメロディーがない?完全な即興(Total Improvisation)とはなんだ

Total Improvisation(トータル・インプロヴィゼーション)の意味がわかるだろうか?

普通のピアニストはまず曲があって。それにアレンジを付け加えて個性を加えたメロディーにしたり。和音を変えてオシャレにしたりしてジャズを作る。しかしキース・ジャレットのこのアルバムは、メロディーがないままピアノが奏でられる。

この行為はほとんどのジャズピアニストには難しいだろう。その証拠に、こうした試みはこのキースがはじめてで、しかもこの高みを誰も乗り越えることは出来ないのがこのアルバム。

この時キースは29歳。この時体調は最悪だったといいます。観衆1400人の中、ベーゼンドルファー(というグランドピアノ)を前にした瞬間、旋律が天から降って来たのでしょう。有名なソレドソラ♪から始まるイ短調のメロディーが流れる。この旋律はパートⅠからパートⅡa~Ⅱcと変化していき、まるでドキュメンタリー映画を見ているかのような情景へと聴くものを運んでくれる。

2.jpgその冒頭はこうだ
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2.jpgその音はやがてキースの中からまるで不思議な生き物のように生気をおびてきて、うねり始める

part1uneri.png
2.jpgしかもそのうねりはとどまるところを知らない。泳ぎ、飛ぶ。

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2.jpgそれはまるで波や風のようであり、その引いては返す景色をただ眺めているだけでその自然の美しさに圧倒されてしまう様と似ている。この動きが純粋に気持よく、いつまでもうねり続けて欲しい感覚に襲われる。

part1both.png

やがて止まっていた左手も動きを始め、両手で弾んだリズムが奏でられる、この時にはもう聴衆はすでにキース・ジャレットの音の世界から離れられない。

この音色、このリズム、このメロディー、いつまでも聴き続けたいこの音楽にただ引き寄せられるしか術はないのだ。

なんという演奏、なんという美しい音楽。毎日でも身を浸したいこの音は何度聞いても違った美しさを見せ続ける。それはまるでのようだ。
ジャズのみならず、クラシックの方にもおすすめできます。天才キース・ジャレットのなかでも特に有名で、ジャズの歴史を買えた一枚。ぜひ一度キース・ジャレットの音楽を聞いてみてください。一生大切に出来るCDになります

k.jpgキース・ジャレットはジャズピアニストなの?

もちろんそうだ。しかしこの人はジャズだけを弾くわけではない。
同じマイルス・デイビス系のピアニストの中でも特にクラシックに力を入れていると言っていいだろう。チック・コリアのモーツァルトも、ハービーハンコックのラヴェルの協奏曲もとっても良いが、キースはバッハやショスタコ、もちろんモーツァルトもずっとずっと良い。

キースの即興はモーツァルトの協奏曲の最後にたったひとつの和音をくっつけることからはじまったらしい。
「どうしてもその音が欲しかった」と彼は言う。最初にクラシックを弾き、後にジャズピアニストになったという例は多いし、グルダみたいなジャズも弾く本格的なクラシックピアニストもいる。しかし「クラシックも弾けるジャズピアニスト」ではキースが最高だ。ウィーンの三羽烏といわれたグルダをして「ホロヴィッツより素晴らしい」と言わしめた天才だ。

k.jpgクラシックと即興の間

しかしこのアルバムはクラシックのアルバムではない。
ただしピアノソロで弾く、本格的な即興のライブを一枚にしたアルバムだ。

考えて欲しい、バッハはヘンデル(同じ1865生)とパイプオルガンで即興対決をしたと伝えられている。バロック時代には即興的にオルガンを奏でる事がよくあった。ピアノが完成したのはベートーヴェンの中期以降だから完全な即興をベートーヴェンがしたとは思えないが、ピアニストが華やかな技巧をみせるカデンツァ、または即興曲というジャンルもある。そうしたクラシカルな即興が結実した一枚がこのアルバムだと思ってみてもいい。グレン・グールドはジャズピアノを私的に弾くのを楽しみにしていたという。たしかに彼のベートーヴェンのカデンツァはびっくりするほど刺激的な音が使われていて、ひょっとしてジャズピアニストが弾いているのか?と言った思いがよぎることもある。

k.jpgグレン・グールドとキース・ジャレット

気鋭のピアニストグレン・グールド。バッハのゴールドベルク変奏曲で鮮烈なデビューを飾り、クラシックにおけるバッハのあり方を変えた。バーンスタインにも我を通すほどの個性や、ライブをドロップアウトするなどの行動で知られるグールド。彼の有名な個性に「うなり声」がある。なんとも不思議だがこれはキース・ジャレットとそっくりだ。他にもそうしたピアニストはいるのだろうが、超一流の中ではこの二人がとにかく演奏中に奇声をあげる。この「歌う」という行為が溢れてきてしまう演奏にご注聴いただきたい。

~キースの言葉より~
ぼくは演奏中に変な声を出すことで有名だけど、これは純粋に集中し、打ち込んでいるからなんだ。音楽がぼくを通してあふれ出てくる。それがあまりに強烈だから、思わず「アー、アー」と声が出てしまう。でも、それは感情的なものではない。感情的な色合いはまったく含まれていないんだ。











この旋律は後にキース自身によって監修され、楽譜となり出版もされました。発売もされています。
「即興曲」というのに相応しく、なんども聴くに耐えうる曲、万人が楽譜を見て演奏するに足る内容がその瞬間に生まれていたのです。この楽譜では当初発売を拒み続けたキースが全ての音符に目を通して監修したと言っています。彼自身はメトロノームのまったくはずれたところで演奏をしています。それらを分かった上でキース自身がこう述べているのです「この記譜法では本来の演奏の内容を正確には描写できないが(当然ほかに相応しい記譜法もないが)、レコードに記録されている音楽そのものに、可能なかぎり近付いている」


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