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【書籍】もっと詳しく:キース・ジャレット インナービューズ―その内なる音楽世界を語る


キース・ジャレット インナービューズ―その内なる音楽世界を語る

【目次】
1 獰猛な欲望
2 サウンドこそぼくの世界だった
3 コードの外側、音楽の内側
4 部族の言語とビ・バップの精神
5 絶え間ない動きの中のスケール
6 ソロ・コンサート、儀式
7 透明なエネルギー、透明な感情

山下邦彦 編・訳
1957年生。音楽雑誌編集者を経て、現在フリーランス
【主要図書】・キース・ジャレット 音楽のすべてを語る(立東社、1989年)・坂本龍一・全仕事・坂本龍一・音楽史・ビートルズのつくり方・チック・コリアの音楽―ポスト・ビバップの真実とジャズの可能性を求めて・Mr.Children Everything―天才・桜井和寿 終りなき音の冒険・楕円とガイコツ―「小室哲哉の自意識」×「坂本龍一の無意識」・武満徹 音の河のゆくえ(共著)・キース・ジャレット インナービューズ―その内なる音楽世界を語る
・甦れ、ユーミン!―「シャングリラ」の悲劇とポップスの死 (Love & Peace)・JOE ZAWINUL on the creative process―ウェザー・リポートの真実・坂本龍一の音楽


k.jpgキースの即興の根源にせまる
この本は立東社の『キース・ジャレット音楽の全てを語る』にキース自身が加筆修正を加えたもので、山下邦彦氏の主観が多く反映された前作とどちらがいいかは賛否両論のあるところです。言えるのは前作はプレミアム本となっており、楽天やヤフオクで法外な値段がついている事も。コアなファン以外はこちらをまず読んでみることをおすすめします。
この本では「音楽とはなにか」「即興とはなにをしているのか」などについて相当に深くつっこんだ内容が語られています。「自分の好きなことだけ弾いていればいいだからソロコンサートは楽だ」という命題に対し、耳障りのよい音、かっこいい音を出して聴衆を満足させているわけではないと言うことを語っている。ケルン・コンサートを聴き、感動と共に疑問が多く浮かんだ人にこそおすすめしたい。

~インタビューより~
実は、ぼく自身、自分のことを音楽家だというふうには、考えていない。どういうことかって言うと、ぼくは自分の演奏を聴いていて、本当は音楽が問題なのではないということがよくわかるんだ。ぼくにとって、音楽というのは、目覚めた状態、覚醒した状態にに自分を置き、その知覚、意識、覚醒を認知し続けることにかかわったものなんだ。
だから即興演奏する時、自分が覚醒した状態にいるかどうか、すぐにわかる。自分で覚醒していると考えた場合、それはすでにそうではない、眠った状態にあるということなんだ。けれども、もしも自分で「どうもうまくいかないなあ、意識が希薄なのかな」と思っているとすれば、それはすでに意識が働いている状態、つまりなんらかの始まりを意味している。

k.jpg獰猛な欲望-Ferocious Longing-とは
ferocious
野獣、人、行動、顔つきが)恐ろしい、凶暴な、残忍
口語的には(欲求、精力、熱などが)非常な、猛烈な
longing
あこがれ、熱望、切望

-キースのインタビューより-
音楽を演奏する行為の中には、感情は含まれていない。とても多くの人が、音楽は感情を表すものだと思っている。その感情には幸せ、怒り、喜びといった色合いがある。でも、コンサートでこういう感情が混ざってくると、たちまちぼくは音楽を失ってしまうんだ。音楽は感情ではない。「獰猛な欲望」なんだ。「獰猛な欲望」は音楽の中心(核)に到達するために必要なもので、いったん中心に到達すれば、音楽はひとりでに流れ出す。ぼくはただ音楽を弾いて、聞いているという状態を維持しなければならない。
欲する(want)」というのが単なる「欲望(desire)」ということを意味する次元を抜け出したいんだ。単なる「欲望」とは違うんだ。「獰猛さ(ferocious)」というのは、「欲望」よりももっと基本的な次元にある。「欲望」というのは「ああこれをやりたいな、これが好きだからこうしたい」といった次元のもので、ぼくの言おうとしていることとは違う。ぼくの中で聞こえている音をぼくに弾かせるこの種の欲望(獰猛な欲望)は、エゴではない。それはエゴではなく、いわば現実とパワフルな方法で調和するひとつのあり方なんだ。

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